更新　2005年10月15日 土曜日

PETって、御存知でしょうか？ペットと言っても、犬や猫のことではありません。 Positron Emiaaion Tomography （ポジトロン・エミッション・トモグラフイ）『陽電子放射断層撮影装置』の略で、『PET 検診』はからだの中にがん細胞がないかを検診するものです。判りやすく言うと、がん細胞は糖分が大好きなのだそうです、その点を利用して検査するのです。いままでの、CT・MRI・血管造影などによる検査よりも高い精度の検査ができるそうです。健康診断としては保健が適用されませんので、0が五つ付いた費用がかかります。 その費用を、今年古希を迎える、誕生祝に出してあげるから、予約を取ったらと、愚息が申します。『知らない幸せ』もあるよ、『勿体無い、香港でも行ったがいいかも』と逃げ回っていたのですが、とうとう受けることになりました。
	がん細胞は正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を摂取します。
予約する	機器が高価なので、どこでもというわけには行きません。最寄希望の医療機関に本人が予約します。電話でよいです。私は、K大学病院を選びました。 医療機関によって、料金も少し違うようです。
問診票が送付される	日時が決まると、書類が送ってきます。 病歴等の問診票、二日前から、かん下剤を服用すること、検査前4時間の絶食（糖分を含まない水分はよい）当日500mlのお茶または水を持っていくこと。
検査まで	あ〜、やっぱり止めたらよかった、気がつかなければ、そのまま普通の生活が出来たかもしれない、手術になったらどうしよう…とか、今になっていろいろ考えます。
当日	30分前に到着のこととなっています。もうここまできたら、引返せない。
受付	前の検査が10分ほど、遅れていますので、待合室で待つようにいわれる、すごくデラックスなテレビのついたリクライニングチェアです、持参した水又はお茶を少しずつでも全部飲むように、トイレも度々行くようにと言われ、頑張って飲む。
	点滴かと思っていましたら、静脈に、糖分、アミノ酸、脂肪酸など人体が必要とする物質に『ポジトロン核種』を標識した化合物でこれを約5cc注射します。
開始時刻まで	じっとまた待ちます。
	検査薬剤（FDG）を体内に注射すると、がん細胞に薬剤が集まります。
いよいよ、検査	あ〜、とうとう名前を呼ばれました。
	びっくりする位、狭いベッド上のシートの上に寝かされます、寝返りしたら転げ落ちそうなくらい狭い、両側から腕も含めて、ベルトで固定されます。閉所恐怖症のひとは、この辺で悲鳴を上げて逃げ出すかも、全くまな板の上の鯉とは、このことかなぁとか、うわあ〜小錦さんは、こんな検査は受けられないだろうな〜とか、朝食（ホントは食べてよかったのだけど）昼食抜きなので、終わったら何たべようかな〜など、いろいろな事を考えて気を紛らわせます。この狭いベッドをドームみたいなのに、突っ込むらしい。25分位かかります。気分が悪くなったら言ってくださいねと言われるが、言われると余計気分が悪くなる気がします。ず〜っと、目を瞑っていました。別に痛くも痒くもなく、無事終了しました。
終わった〜	結果は、御紹介くださった医師の方に送ります、と言われ、外来の会計でお金を払って帰ってよろしい、と言われる、大きな病院の欠点？これが、又遠いのです。検査室は別館の2階なので、一旦降りてエレベーターで3階に上がり、連絡通路を渡ってまた、１階へ降りるのです。途中、ドクターのタマゴらしき二人組みに聞いたら、『えっとー』なんて言って、よく知りませんでした。具合が悪くて来た人なんか辛いと思います。 お金を払わずに帰ってしまうひとなんて居ないのかしら？
落ち着かない日々	検査をしたからと言って事実が変わるわけじゃ無し…と腹はくくったものの、やっぱり心配、落ち着かない。
いよいよ	おそるおそる診察室のドアを開ける、やった！Drの顔がニコついている！ わ〜い、良かった！ がん細胞はありませんでした。
	結果がわかっていま、こうして書けますが、やっぱり心配しましたよ。もしも、モ・シ・モ、見つかったら？？？どうする？どうするよ〜という感じですよね。オダキリジョーじゃあるまいし、ってか？これが判らないジイサン・バアサンは知らん！ もしも、手術が必要となった時は、娘の近くでするか、それとも比較的顔の効きそうな地元でするか？入院中のお使いはどうする…と、やっぱりいろいろ考えましたよ。今回は、なんとかクリアしたけど、次は、何時どうなる？しかし、それまで、少し時間はあるかも？いっぱいパソコンしたり、行きたいところに行こう、美味しい物食べよう、あくまで、楽天的なレイコバアサンでは、ありました。ところで、だれか、エジプト行きません？ でもとうとうテロの勃発で『エジプトは遠くなりにけり』ですね。